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私のお気に入り 《1》

my1 私は数年前6月30日の64歳を迎えた誕生日の朝にビートルズの"When I'm Sixty-Four"という曲をyoutubuで妻に聞かせました。妻は「なんだかほんわかした曲だね。」などと言っていましたが、検索した動画のすぐ近くに"When I'm Sixty Four / cover MonaLisa Twins"というのがあったので再生してみたら、綺麗な女性二人がギターを弾きながらレコーディングのスタイルで演奏している動画でした。

 はじめて聞いたその演奏とボーカルに思わず釘付けになるほど「上手い!」と拍手を送るものでした。私は年齢的にもビートルズをリアルタイムで夢中になっていた世代です。50年以上に渡りビートルズの曲は繰り返し、繰り返し何千回となく聞いてきました。これまで幾多のミュージシャンが多くのカバー曲を演奏してきたことでしょうが、The MonaLisa Twinsの"When I'm Sixty Four / cover"は非常にクオリティーが高く、原曲のイメーmonarisaジを全く崩していない見事な演奏でした。その後、興味深くThe MonaLisa Twinsについて検索していくととんでもない事実に遭遇しました。それは何と彼女達がまだ13歳の頃からyoutubuに動画がアップされていたということでした。

 13歳といえばまだ中学1年生です。まだ少女の声質でBEATLESを中心として1965年~1975年あたりのヒットナンバーを歌っているのです。演奏する楽器はギター中心ですが、様々な楽器をこなすマルチプレイヤーです。この年齢でここまで出来るのは尋常ではないでしょう。調べてみると彼女たちの父親はオーストリアでプロのミュージシャンで、ウィーンでレコーディングスタジオを経営している方だそうです。その父親が彼女たちに幼い頃よりビートルズの英才教育を授けていたのでしょう。それにしても持って生まれた才能がなければここまで出来ないと思います。ちょうどそんな歴史がかいま見れる動画がありました。ビートルズ最期のアルバム"Let It Be"に収録されている最初の曲"Two of Us"です。
 モナリサとはモナ・ワグナーとリサ・ワグナーの双子の姉妹の名前から来ているのですが、まさに"Two of Us=私たち二人"の赤ちゃんから20年に渡る成長の記録のような動画になっています。チョコレートで口の周りを汚していたベイビーがかくも素晴らしいアーティストになっていくとは人間の成長ってすばらしいですね。

(原曲のリンクも昔のレコードジャケット画像などに付けておきますので、画像の上にカーソルを置き右クリックでメニューを出し「新しいタブで開く」で再生して下さい。また蛇足かも知れませんが、Monalisaの読み方は英語のスペルどおりですと「モナリサ」になりますが、絵画としてのMonalisaの絵は、もともとイタリア生まれの画家、レオナルド・ダ・ヴィンチがイタリアで描いたものですが、その後、絵はフランスに渡り、現在、フランス政府が所有して、ルーブル美術館で展示されていますので、"MonaLisa"はフランス語発音で「モナリザ」で良いそうです。また、Lisa単独の発音について調べたところ、英語では「リサ」ですが、ドイツ語では「リザ」になります。つまり、ドイツ語圏であるオーストリア出身のLisaは子供頃から「リザ」と呼ばれていたことになります。たしかに、ドイツ語で自己紹介をしているビデオでもLisaは「リザ」と発音しています。ところが英語でのビデオでは「ウィー・アー・モナリサ・ツインズ」と発音をしていますので、結局は「モナリサ」で良いと思います。)

トゥ・オブ・アス = Two of Us


 

 多分、このビデオがMonaLisa Twinsとしての最初のものだと思うのですが、モナとリサはどう見ても12~13歳くらいの年齢eightでしょう。背景にちょこっと映るのはオーストラリアのエアーズロックではないでしょうか。子供の頃から海外旅行に行ったり乗馬やクルージングなどを経験したりと、かなり裕福な家庭環境にあったようです。
 このビデオで演奏される「エイト・デイズ・ア・ウィーク」は1964年12月に発売された4枚目のアルバム『ビートルズ・フォー・セール』のB面1曲目に収録された曲で、レノン=マッカートニー作詞・作曲になります。また、『ザ・ビートルズEIGHT DAYS A WEEK ‐The Touring Years』というザ・ビートルズのツアーを追ったドキュメンタリー映画が公開されています。http://thebeatles-eightdaysaweek.jp/

エイト・デイズ・ア・ウィーク = Eight Days a Week


 

 次に彼女たちのオーストリア、フランツェンスドルフでの最初のライブ(2007年)から"ツイスト・アンド・シャウト"です。当時の彼女たちはまだ13歳です。twist and shuout

 ドラム&リードボーカルがモナちゃん、ギター&バックボーカルがリサちゃん、ベースが父親ルドルフ・ワグナー、タンバリン&バックボーカルが母親ミカエラ・ワグナーです。この頃はワグナー一家のライブ演奏だったようで、まるでオーストリアを舞台にした現代版「サンウンドオブミュージック」みたいです。映画の中でジュリー・アンドリュースと子供達が歌う「ドレミの歌」は当時の日本でもカバー曲として流行しました。ところで母親の名前はMichaelaという綴りですが、大天使ミカエルからきている名前でフランス語ではミッシェルに当たります。そういえばこのライブでもビートルズの“ミッシェル = Michelle”を演奏しています。

ツイスト・アンド・シャウト = Twist And Shout

 

 ビートルズ以外にも私などの世代では懐かしくてぐっときてしまうような曲もやってくれています。ベトナム戦争への反戦歌やヒッピームsanfaranciscoーブメントなどが起こっていたアメリカでのヒット曲、邦題「花のサンフランシスコ」です。スコット・マッケンジーが1967年に発表した楽曲で、まさに50年以上前の曲を美少女二人がさわやかに歌っています。
 ところで彼女たちの出身地オーストリアの公用語はドイツ語であり、オーストリアのテレビ局のインタビューでもドイツ語を話しています。しかし、この頃のビデオでも分かるように英語の歌詞を自然に歌っているのです。イギリスに渡り、プロミュージシャンとして活動するようになってから、優れたオリジナル曲もリリースしており、すべて英語で作詞しています。調べてみるとオーストリアでは小学4年生から英語教育が始まり、日本と違い、会話重視の生の言語として英語を身に着けさせるそうです。ドイツや北欧諸国でも同じように話せる英語教育が行われているそうです。

花のサンフランシスコ = San Francisco

 

 

 サンフランシスコと言えばカリフォルニアですので、「邦題:夢のカリフォルニア」(California Dreamin')に繋がります。この曲はママcaliforniaス&パパスが1965年に発表したもので、私が小学校6年生の時にヒットした曲です。私はこの曲が大好きで、近くの県立公園の茶店にあったジュークボックスで友達と聞いた時のことを鮮明に覚えています。このビデオは前の「花のサンフランシスコ」よりちょっとだけお姉ちゃんになったモナ&リザが演奏しています。
 原曲のシングルレコードのB面になる「マンデーマンデー」は全米第1位を3週間獲得し、ミリンオンセラーを記録したヒット曲です。グラミー賞最優秀ポップ・パフォーマンス賞も受賞しました。とても良い曲なのでお聞きになって下さい。

夢のカリフォルニア = California Dreamin

 

 

 このところずーっと探していたものがやっと見つかりました。我が家のお宝かもしれないTHE BEATLESのシングルレコード"PLEASE PLEASE_PLEASE_MEPLEASE ME"です。1963年1月に発売されたオリジナル・シングルでこの曲で爆発的なヒットとなったものです。リードボーカルとハーモニカ、作詞・作曲はジョン・レノンでした。55年も前のレコードジャケットをスキャナーで取り込んでみて気が付きましたが、この当時は東芝音楽工業から出ていてジャケットの裏側には当時の最先端であった東芝ステレオ装置の宣伝広告が載っていsetました。私の育った家ではこれに似たビクター製のステレオがありました。この当時のシングルレコードの価格は330円だったんですね。さらに解説文は活版で組まれているのが分かります。当時のDJ高崎一郎が解説文を書いていますが、時代を感じさせる語彙があちこちに見受けられます。判読できる画像へのリンクをつけておきますので、読んでみて下さい。
 さてThe MonaLisa TwinsによるカバーではハーモニカとリードボーカルをMonaが担当。Lisaのリズミックなギターも爽快感があっていいですね。この二人が演奏すると50年以上前の曲とは思えないほど新鮮に聞こえてきます。

プリーズ・プリーズ・ミー = PLEASE PLEASE ME

 

 

 ついでに見つかったシングルレコードもThe MonaLisa Twinsがカバーしているものがあるので掲載してしまいましょう。1963年11月にビthis_boyートルズが発表した5枚目のオリジナル・シングル「抱きしめたい=I Want to Hold Your Hand」のB面曲、"THIS BOY"です。邦題は「こいつ」なんですが、東芝の洋楽担当者がつけたのでしょうが変に訳さないほうが良かったように思います。(実は最近知った事なのですが、その当時の洋楽担当者はバイオリニストの高島ちさ子さんの父親である高嶋弘之氏であり、東芝EMIの元ディレクターとしてビートルズの宣伝活動をされていたそうです。つまり日本版のレコードのタイトルもこの方がつけていたのかもしれません。)リードボーカルはジョン・レノンですが私はこの曲が大好きで、特にサビの部分の"Oh and this boy would be happy just to love you~"の高音の部分にしびれていました。The MonaLisa TwinsによるカバーではLisaがリードボーカルでそのサビの部分をキュートに歌っています。

こいつ = THIS BOY

 

 

  そして"When I'm Sixty Four"ですが、この曲は音楽史上革命的と言われたビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド=Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に収録されている曲です。1967年の発表ですからこれも半世紀前になります。あの頃の私は中学2年生だったでしょうか。私の家では私が生まれる前からSPレコードのプレイヤーがありクラシックや童謡などの音楽を聞くことが出来ました。また戦前に製造されたヤマハ製のアップライトピアノがあり、私が物心付く頃には4歳年上の姉がそのピアノを弾いていました。その姉が音楽大学へ進学することになり、新しくステレオプレイヤーを購入することになりました。アンプが真空管式でとても柔らかい音色が出たビクター製のステレオコンポーネントで"サージェント・ペパーズ"を何度も聞き込んでいたものです。ところで"ステレオ"といっても若い方には??かもしれませんが、ビートルスのデビュー当時の1960年代前半ではレコードの録音自体がモノラルといって、今のように音楽が立体的に再生されないものでした。もちろんCDなどはまだ生まれておらず、シングルレコードという両面で2曲収録のものと、LPレコード(long playing recordの略称)という直径30㎝の2種類があり、シングルレコードは前出の"ツイスト・アンド・シャウト"のジャケット写真でも分かるように真ん中に大きめの穴が開いていました。レコードプレイヤーではシングルレコード(別名ドーナツ盤)をかける為のアタッチメントを付けていたものです。またシングルとLPでは回転数も違っていました。初めてステレオというものを体験したのは小学校の高学年の頃に学校の音楽室に入ったステレオプレイヤーでした。デモレコードで人が歩く音が右から左に流れるのを目を閉じて聞き、驚き、オーケストラの演奏がまるで目の前にあるように聞こえることに感動しました。同じようにそれまで白黒だったテレビ放送もカラーの時代になっていき、新聞のテレビ番組表ではカラー放送であることを示す「カラー」という記載があったりしました。

ホエン・アイム・シックスティー・フォー = When I'm Sixty-Four

 

 

paul このところ大のお気に入りは1964年リリースの邦題「愛なき世界」(原題:A World Without Love)のカバーです。この曲は、ピーター&ゴードンがデビュー・シングルとして発表した楽曲で、作詞・作曲はビートルズのポール・マッカートニーによるものです。実はこの頃、ポールはジェーン・アッシャーという女優とつきあっており、そのジェーンの兄であるピーター・アッシャーから楽曲提供の依頼を受けてのものでした。The MonaLisa Twinsのカバーでは柔らかで伸びやかなコーラスで50年ぶりのヒット曲を歌ってくれています。とても良いと思います。

愛なき世界(ア・ワールド・ウィズアウト・ラブ)= A World Without Love

 

 

 The MonaLisa TwinsのBeatlesカバー曲の中でも原曲を超えているのではないかと思われる作品がありますが、『ビートルズがやって来るIf_I_Fellヤァ!ヤァ!ヤァ!=A Hard Day's Night』のA面3曲目に収録された"If I Fell"もそのひとつです。原曲はジョン・レノンが主に作詞・作曲しポール・マッカートニーが補作したものです。シングルでは"アンド・アイ・ラヴ・ハー"のB面としてもリリースされました。このカバーではLisaがチェロを弾いていますが、低いトーンがとても美しく効いていますね。

恋におちたら = If I Fell

 

 

 1968年に発表された2枚組アルバム『ザ・ビートルズ』(通称『ホワイト・アルバム』) に収録されているビートルズの楽曲で、作詞・作曲While_My_Guitarはジョージ・ハリスンです。この曲の最大のポイントはジョージ・ハリスンの友人であるエリック・クラプトンがゲスト参加で弾いた"泣きのギター"でしょう。私はクリーム時代のクラプトンの超絶的なギターの即興演奏で特に好きなのが"クロスロード"で、今でも時々聞くことがあります。カバーではLisaがリードギターとボーカルを担当していますが、なんとも透明感のある音質のギターソロを展開しています。これはかなりアートレベルが高い作品だと思います。傑作です。

ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス = While My Guitar Gently Weeps

 

 

 ジョージ・ハリスンが出てエリック・クラプトンが出たら、この曲を出さない訳にはいかないでしょう。ジョージ・ハリソンの元奥様であWonderfulパティ・ボイドは色々あってジョージと破局し、エリック・クラプトンと再婚することになるのですが、クラプトンが思いを寄せるパティ・ボイドの為に書きあげた曲があります。13歳のMona & Lisaにはちょっと難しい事情とは思いますが、Lisaがとてもムーディーに歌っています。ミカエラママのサックスフォーンもいい感じです。原曲はエリック・クラプトンが1977年にリリースした『スローハンド』に収録されたものです。

ワンダフル・トゥナイト = Wonderful Tonight

 

 

 ちょっと強引ですが、Wonderfulつながりでクリスマスソングを。以前に一度掲載しましたが、モナ&リザはクリスマスが大好きらwonderしく、4曲ほどのクリスマスソングを演奏しています。その中でも私が気に入っているのはポール・マッカートニーが1979年に作った曲です。ポールはこの曲で一人で全ての楽器を演奏して録音し、シングルレコードとして発表しました。MonaLisa Twinsのカバービデオのラストではもうひとつのクリスマスソングである"It's The Most Wonderful Time Of The Year"も流れますので、画面をクリックして読み込んで下さい。さらに最新の"Have Yourself A Merry Little Christmas - MonaLisa Twins"へのリンクも現れます。

ワンダフル・クリスマスタイム = Wonderful Christmastime

 

 

My Favorite 2 へ続きます。

 

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