新作ビデオが公開されました。David Bowieの"Starman"です。MonaLisa Twinsとしてこれまで数多くのカヴァー曲を演奏してきましたが、多分デヴィッド・ボウイの曲は初めてではないでしょうか。前作のビデオである"Once Upon A Time"のような暮れ始めた絶景の中にランタンを持ってMona & Lisaが現れ演奏を始めます。LisaのアコースティックギターとMonaのハーモニカのイントロからボーカルに入りますが、二人の絶妙なコンビネーションにより歌い上げられていきます。私が原曲をとても好きだったということもありますが、今回の"Starman"はアレンジも演奏も素晴らしい傑作だと思います。このところ毎日のように聞いています。
オリジナル曲の"Starman"は1972年にシングルとしてリリースされた曲です。同年発売のアルバム"The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars"(邦題『ジギー・スターダスト』)のA面4曲目に収録されています。この頃のボウイは宇宙人として地球にやってきてロックスターになったジギー・スターダストを演じていました。「スターマン」とは地球を救うために降臨する超絶的な宇宙の存在であり、地球の若者たちへ希望のメッセージを伝えるためにやってきたのがジギー・スターダストだったのです。この頃のボウイは25歳前後で、ステージでは奇抜なメイクや衣装が目立ちましたが、日本の歌舞伎に影響を受けたそうです。また当時世界的に有名だった日本のデザイナーである山本寛斎氏の衣装も取り上げていました。
1969年にリリースされた第2作目のアルバム"Space Oddity"に収録されたタイトル曲である"Space Oddity"です。曲の始まりは"Ground Control to Major Tom(管制塔よりトム少佐へ)"というように宇宙船に乗っているトム少佐と管制塔との交信記録のような内容になっています。
"Life On Mars?"は1971年にアルバム"Hunky Dory"の収録曲として最初にリリースされ、その後1973年にシングルとしてもリリースされました。それにしてもミュージックビデオでのメイクの凄い事! 目の周りがブルーです。ピアノ演奏はリック・ウェイクマン(プログレッシブロックバンドYesのメンバー)です。音楽評論家であるニール・マコーミックは、2015年に「史上最高の100曲」リストの1位に"Life On Mars?"を選出しています
"Changes"は1971年にリリースされた4番目のスタジオアルバムである"Hunky Dory"に収録された1番目の曲です。翌年にはシングルカットされた曲です。デヴィッド・ボウイという人は、常にひとつの所に止まらずにまさに"Changes"で新しい境地を切り開いていったのです。
"Five Years"は1972年発売のアルバム"The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars"に収録された1曲目になります。歌詞の内容はあと5年で地球が壊滅すると解った人々についてのものです。5年という期間が絶妙に思われます。
"Fame"は1975年にリリースされた8枚目のスタジオ・アルバムである"Young Americans"に収録された曲です。ジョン・レノン、カルロス・アロマーとの共作であり全米チャート1位を獲得しています。このアルバムの直後、初の主演映画『地球に落ちて来た男』がクランクインしました。日本では1977年に公開され、私も映画館に見に行きましたが、遠い惑星から宇宙船に乗って地球にやってきた宇宙人の役をデヴィッド・ボウイが演じていたのですが、もしかしたら本当にボウイ自身が宇宙人ではと思わせるような映画でした。
そしてそのアルバム"ヤング・アメリカンズ"からタイトル曲の"Young Americans"です。このアルバムの録音はアメリカ、フィラデルフィア・ソウルの本拠地であるシグマ・サウンド・スタジオで行われたもので、全体的にソウル色が強い作品となっています。
デヴィッド・ボウイの14枚目のアルバムである"Let's Dance"に収録されたタイトルトラックです。1983年にシングルカットされた"Let's Dance"はイギリスのシングルチャート及びBillboard Hot 100でも1位となりました。シングルの売り上げも最高レベルに達しました。日本では、2003年にホンダ・ステップワゴンスパーダのCMソングに起用されたました。私事で思い出すのは私が結婚した頃は女房がジャスダンズの講師をしており、レッスンに使う曲について迷っていたので、"Let's Dance"を聞かせたらこの曲が良いということになり、発表会でもステージで使われた事でした。
1983年に行われたシリアスムーンライトツアーの最終夜でデヴィッド・ボウイが亡きジョン・レノンの"イマジン"を歌ったものです。ジョン・レノンはボウイのとって数少ない尊敬する人だったのです。オノ・ヨーコさんによりますとジョンとデヴィッドはまるで家族のようだったと話しています。