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私のお気に入り 《8》 ☆★クリスマスソング特集★☆

 「ラン・ルドルフ・ラン = Run Rudolph Run」は1958年にチャック・ベリーが演奏したクリスマスソングです。「走れルドルフ」というこの曲の歌詞にはこんな一節があります…Said Santa to a boy child "What have you been longing for?" "All I want for Christmas is a Rock and Roll electric guitar" And then away went Rudolph a whizzing like a shooting star = サンタが男の子に言いいました「何が欲しいのかな?」「僕はロックンロールするエレキギターが欲しいんだ。」そしたら流れ星のようにルドルフは走って行きました。…トナカイのルドルフはサンタクロースの助手としてエレキギターを調達しにいったのでしょうか? チャック・ベリーの軽快なエレキギターのリズムでノリノリのロックンロールを聴くことができます。

Chuck Berry - Run Rudolph Run

 

 

 アメリカ、ニューヨーク出身の女性ボーカルトリオであるザ・ロネッツ = The Ronettesが歌うクリスマスソングです。実は私がビートルズに夢中になる前にポップスの魅力にはまってしまったのがザ・ロネッツの代表曲である「ビー・マイ・ベイビー = Be My Baby」なのでした。プロデューサーはフィル・スペクター = Phil Spectorであり、当時「ウォール・オブ・サウンド(音の壁)」と呼ばれた音楽制作手法による傑作のひとつが「ビー・マイ・ベイビー」でした。個性的な声質を持ったリードヴォーカルのヴェロニカは、1968年にフィル・スペクターと結婚しました。(後に離婚しています。)当時我が家で見ていたテレビはまだ白黒で、音声も当然モノラルというものでしたが、ロネッツのビー・マイ・ベイビーは生まれて初めて聴く超カッコイイ音楽だったのです。

The Ronettes - Sleigh Ride

 

 

 クリスマスソングといえば1971年発表の"ハッピー・クリスマス = Happy Xmas (War Is Over)"が20世紀の最高傑作だと思います。作詞・作曲はジョン・レノン&オノ・ヨーコ、プロデュースはフィル・スペクターとジョン&ヨーコです。この頃、ジョンとヨーコはニューヨークを中心として反戦活動をしており、"戦争は終わった = War Is Over"といったコンセプトを打ち出したのです。当時はまだベトナム戦争のまっただ中でしたが、ジョンとヨーコは"War is over,if you want it = あなたが願えば、戦争は終わる"と歌うことによって、世界の人々に向けて一人ひとりが平和を祈ることの大切さを伝えたのでした。1971年当時、多感な高校3年生だった私はジョン・レノンに傾倒しておりソロアルバム『イマジン = Imagine 』には心底感動していました。(アーティスト名にあるThe Harlem Community Choirとは子供のコーラス隊の名前です。)

Happy Xmas (War Is Over) - John & Yoko Plastic Ono Band with the Harlem Community Choir

 

 

 2014/12/23 に公開されたビデオです。原曲は1934年にフェリックス・バーナード作曲、リチャード・B・スミス作詞によって作られました。ビング・クロスビーによるカバーが特に有名なクリスマスソングの定番です。MonaLisa Twinsのリバプール、キャバーンクラブでのライブ演奏から。

Winter Wonderland - MonaLisa Twins (Live at the Cavern Club)

 

 

 2015/12/23 に公開されたビデオです。原曲は1963年にエドワード・ポーラとジョージ・ワイルによって書かれた人気のクリスマスソングです。アンディウィリアムス = Andy Williamsによって歌われたヒット曲として知られています。私が高校の頃日本でも放映されていた音楽バラエティ番組『アンディ・ウィリアムス・ショー』は家族全員で毎週観ていました。カバーではMona & Lisaがイルミネーションを身にまとって演奏しています。おちゃめですね。

It's The Most Wonderful Time Of The Year - MonaLisa Twins

 

 

 2016/12/20 に公開されたビデオです。原曲はポール・マッカートニーの作詞・作曲・演奏・歌唱によるクリスマスソングです。テクノポップ風の音作りが珍しい曲でした。MonaLisa Twinsのカバーではギターとウクレレというアコースティックな演奏をクリスマスタイムの街中でロケしています。とても良いと思います。大好きです。

Wonderful Christmastime - MonaLisa Twins (Paul McCartney Cover)

 

 

 2017/12/05 に公開されたビデオです。原曲は1944年に公開されたアメリカのミュージカル映画"Meet Me in St. Louis"(邦題『若草の頃』)の中で歌われる曲です。作曲・ヒューマーティン、作詞・ラルフ・ブラインで、歌ったのはあのジュディ・ガーランドでした。その後アメリカではクリスマスソングの定番となり多くの歌手が歌っています。MonaLisa TwinsのカバービデオではMonaとLisaの二人がエレキギターを弾きながら電飾のキラメク中で歌っています。ドラムは別テイクでMonaが演奏しています。二人とも綺麗ですね。

Have Yourself A Merry Little Christmas - MonaLisa Twins

 

 

 2018/11/30 に公開されたビデオです。"リトル・ドラマー・ボーイ = The Little Drummer Boy"はアメリカの作曲家、キャサリン・ケニコット・デーヴィス = Katherine Kennicott Davisが1941年に発表したクリスマス・ソングです。歌詞の内容は貧しい生まれの男の子が東の三人の博士に呼ばれてベツレヘムへ行き、「お金がないので贈り物はできない」とマリアの許しを得て、生まれたばかりのイエスの前でドラムをたたいたら、イエスが微笑んでいたというものです。"ラパパンパン"というのはドラムの音ですね。1955年にはオーストリアのトラップ家族合唱団(サウンドオブミュージックのモデル)がカバーしていますが、今回は同じオーストリア出身のMonaLisa Twinsがカバーしている最新のミュージックビデオとなります。尚、このカバーバージョンは次に紹介するデビッド・ボウイとビング・クロスビーが共演した"Peace on Earth/Little Drummer Boy"のものが元になっているものです。曲の途中から"Peace on Earth can it be?"とLisaが歌い出す部分がデビッド・ボウイがビング・クロスビーとの重唱になる歌詞になります。

Little Drummer Boy - MonaLisa Twins

 

 

 今回、MonaLisa Twinsが"リトル・ドラマー・ボーイ = The Little Drummer Boy"をカバーしてくれた事でとても貴重なビデオを紹介することが出来ます。それはデビッド・ボウイ = David bowieとビング・クロスビー = Bing Crosbyが共演した"Peace on Earth/Little Drummer Boy = 地球上に平和を/リトル・ドラマー・ボーイ"です。ビング・クロスビーはアメリカ合衆国の歌手で、多くのミュージカル映画に出演している非常に著名な歌手です。この共演が撮影されたのは1977年9月11日ですが、ビング・クロスビーは同年10月14日に心臓発作で急逝しています。クロスビーは数多くのクリスマスソングを歌っていることでも知られていますが、ボウイは"Peace on Earth can it be?"という新たな歌詞を加えた"リトル・ドラマー・ボーイ = The Little Drummer Boy"をクロスビーと共に歌いました。この1か月後にクロスビーがこの世を去ってしまう訳ですから、感慨深いものです。1977年といえばデビッド・ボウイが"Low"と"Heroes"のアルバムをブライアン・イーノとのコラボレーションで制作ししていた年です。

Peace on Earth/Little drummer boy - David bowie & Bing Crosby

 

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My Favorite 9 へ続きます。

 

 

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