my_favorite

 

私のお気に入り 《9》 

 2008年にリリースされたジェイソン・ムラーズ = Jason Mrazの全米ミリオンセラーのヒット曲"I'm Yours"です。先にご紹介した"Eight Days a Week"と同時にオーストラリアのエアーズロックで撮られたビデオです。このオーストラリア滞在は彼女たちの英語力を鍛える為だったようです。この頃はかなり父親であるルドルフ氏の思惑によるところが大きかったかもしれません。ギターもボーカルもまだ荒削りなところがありますが、生まれたときからずっと一緒に成長してきた双子ならではのハーモニーはとても将来性を感じさせるものだと思います。双子とはいえ性格も異なり、Lisaのほうが何事にも積極的でモトクロスバイクに乗ったり、スカイダイビングをやったりとアクティブですが、Monaはどちらかというと控えめでテレ屋みたいなところがあるようです。それにしても二人ともとてもかわいくて良い子ですね。

I'm Yours - MonaLisa Twins (Jason Mraz Cover)

 

 

 原曲はバッファロー・スプリングフィールド = Buffalo Springfieldが1967年にリリースした"For What It's Worth"です。Buffalo Springfieldといえばニール・ヤングとスティーヴン・スティルスが出会ったことで結成されたバンドでした。ごく短期間での活動でしたが、優れた作品を作り上げこのあと紹介するクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングに繋がっていくのでした。MonaLisa Twinsのカバーはライブですが、2014年にリリースされたオリジナルアルバム"MonaLisa Twins play Beatles & more"に収録されています。MonaLisa Twinsはこうしたライブ演奏を数多くこなすことで表現力がどんどん上がっていったのだと思います。曲の終わりにドイツ語で「ダンケシェーン」と言っています。

For What It's Worth - MonaLisa Twins (Buffalo Springfield Cover) live!

 

 

 My Favorite 2で紹介した「バス・ストップ」のリバプール、キャバーンクラブでのライブ演奏です。原曲はイングランド・マンチェスター出身のザ・ホリーズ = The Holliesですが、アラン・クラークとグラハム・ナッシュの2人がコーラス・デュオを結成したのが始まりでした。バンドのレパートリーの作曲を手がけたのは主にグラハム・ナッシュ = Graham William Nashで、後にホリーズを脱退後にCSN&Yに加入することになります。この曲を聞くと思い出すのが昔、大学に通っていた当時、バス停で待っていたら小雨が降ってきたのですが同じ専攻の先輩が"Please share my umbrella"と言って女の子に傘をさしたので、あっホリーズのバスストップの歌詞だと思いニヤッと笑ってしまったことです。

MonaLisa Twins - 'Bus Stop', Cavern Front, Liverpool 2014

 

 

 My Favolite 3で紹介したMonaLisa Twinsファーストライブでの"Mr. Tambourine Man"ですが、作詞・作曲はボブ・ディランですが、Twinsのカバー曲はザ・バーズ = The Byrdsがカバーした方のバージョンでした。The Byrdsはアメリカ出身のフォーク・ロックのバンドであり、この"Mr. Tambourine Man"がデビュー曲になります。オリジナルメンバーであるデヴィッド・クロスビー = David Van Cortland Crosbyは高音のコーラスパートや独特のリズムギターなどでThe Byrdsのサウンドを特長づけました。またThe Byrdsを脱退後には、ジョニ・ミッチェルのファーストアルバムのプロデュース等を経て、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュと「クロスビー・スティルス&ナッシュ」を結成しました。

The Byrds Mr. Tambourine Man

 

 

 ここでジョニ・ミッチェルの名前が出ましたので2曲の名曲をメドレーで歌っているとても古い録画を紹介したいと思います。Joni Mitchellはカナダ出身のアーティストで、1968年に"Song to a Seagull"でアルバム・デビューしました。プロデューサーはDavid Crosbyでした。1969年に発表された2枚目のアルバムである"Clouds"に収録された"青春の光と影 = Both Sides, Now"はヒット曲となりました。高校1年の頃でしたか、同じ美術部の親友がジョニ・ミッチェルのファンになりその友人宅に遊びに行ったときに彼女の曲を聞きとても惹かれてしまいました。このセカンドアルバムでは収録曲はすべてミッチェルが作詞作曲し、ほとんどの楽器を演奏しました。録音に参加したミュージシャンはスティーヴン・スティルス(ギターとベース)のみだったそうです。また、1970年に発表された3枚目のアルバム"レディズ・オブ・ザ・キャニオン"の中に収録された"サークル・ゲーム = The Circle Game"は映画『いちご白書』の主題歌としてバフィ・セント=マリーにより歌われたものの原曲になります。さらにCSN&Yのバージョンで知られる"ウッドストック"もジョニ・ミッチェルの作詞・作曲によるものです。

"Both Sides Now"and"The Circle Game"by Joni Mitchell

 

 

 さて、関連ばかり紹介してきましたが、そろそろCSN&Yことクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング = Crosby, Stills, Nash & Youngを紹介させて頂きます。私がCSN&Yを聞くことになったのは大学に入って同じクラスの友人がニール・ヤングのファンで、その友人のアパートに寄った時にレコードを聞かされたので、何枚かレコードを借りて聞き込んだのが最初でした。私が特に好きだったのは"ティーチ・ユア・チルドレン = Teach Your Children"でした。この曲の作詞作曲はグラハム・ナッシュで、ホリーズ在籍当時に書かれたものですが、発表はせずに1970年にリリースされたファーストアルバム"デジャ・ヴ = Deja Vu"において収録されたものです。

Crosby, Stills, Nash & Young - Teach Your Children

 

 

 2018年10月にリリースされたアルバム"MonaLisa Twins play Beatles &vol3 more Vol.3"に収録されているクリーム = Creamのヒット曲である"ホワイトルーム = White room"です。Creamはイングランド出身のバンドで、1966~68年に活動したいわゆるスーパーグループです。メンバーは当時新進気鋭のプレイヤーとして認められていたエリック・クラプトン(ギター、ボーカル)、ジャック・ブルース(ベース、ボーカル)、ジンジャー・ベイカー(ドラムス)の3人でした。ブルースロックとサイケデリック・ロックを融合させたサウンドが特徴で私も持っているアルバム"Wheels of Fire"は2枚組として世界初のプラチナアルバムを獲得したものでした。このアルバムに収録された"White room"はジャック・ブルースの作曲、ピート・ブラウンの作詞によるもので、リードボーカルはジャックによるものです。MonaLisa TwinsのカバーでもLisaがギター演奏に使っているワウペダルによるエフクトサウンドはジミ・ヘンドリックスの影響によるものと言われています。

Cream - White Room ( Farewell Concert 1968)

 

 

 そしてもう一曲、Cream1968年のライブから"Crossroads"をぜひ……。なんといってもエリック・クラプトンの神懸かり的なギターの即興演奏に思わず引き込まれてしまう凄まじいライブだと思います。

Cream - Crossroads (Live)

 

 

 原曲はオーストラリアのグループであるジ・イージービーツ = The Easybeatsが1965年にリリースしたヒット曲です。オーストラリア出身のミュージシャンというとあまり知られていないことが多いのですが、次に紹介するシーカーズなどのようにとても良い音楽を世に送り出していました。The Easybeatsもオーストラリアのビートルズと呼ばれたほどオーストラリア国内ではとても人気がありました。

Friday on my Mind - MonaLisa Twins (Easybeats Cover)
friday
動画ファイルの埋め込みが不安定なので、リンクにしておきます。

 

 

 ザ・シーカーズ = The Seekersはオーストラリア出身の4人組バンドでした。1966年リリースの"ジョージー・ガール = Georgy Girl"はイギリスでの同名の映画での主題歌としてヒットしました。多分、私が中1の頃にビートポップスで聴いて好きになってしまった曲でした。バンドとしては女性リードボーカルとウッドベース、アコースティックギターといったフォークソンググループのような構成でしたが、なんといってもボーカルのジュディス・ダーラムの特長のある歌声が魅力的だったのです。

The Seekers - Georgy Girl (1967 - Stereo)

 

 

 新年の挨拶としてMonaLisa Twinsが公開してくれたミュージックビデオです。原曲は言わずと知れたThe Beatlesのアルバム"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"のA面4曲目に収録されたものです。ポール・マッカートニーによる作詞作曲です。リードボーカルもポール。MonaLisa TwinsによるカバーではMonaとLisaの息ぴったりのハーモニーを聞かせてくれています。

HAPPY 2019! Getting Better - MonaLisa Twins (The Beatles Acoustic Cover)

 

mlt09-2

 

 

My Favorite 10 へ続きます。

 

 

inserted by FC2 system