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私のお気に入り 《7》

 ザ・ドアーズは1965年にアメリカ西海岸で結成されたバンドです。ボーカルのジム・モリソンはカリスマ的人気がありました。私が最doorsも印象に残っているのはやはり大ヒット曲である"ハートに火をつけて = Light My Fire"です。またそのシングルB面に収録された"ジ・エンド = The End"もドアーズを代表する名曲ですが、私が惹かれたのはドイツ出身の女優・歌手・モデルであるニコ = Nicoがカバーした"The End"でした。何故かというと、"JUNE 1.1974"というライブアルバムでNicoがBrian Enoと共演しこの"The End"を歌っているからです。MonaLisa Twinsの"People Are Strange"ですがこれはアルバム"MonaLisa Twins are Beatles&more"に収録されています。ビデオではセピア調の画像処理で雰囲気を出しています。綺麗です。また、このテイクでは珍しく、普段はバックに徹しているベースとドラムのソロが披露されています。さすが上手いですね。

People Are Strange - MonaLisa Twins (The Doors Cover)

 

 

 原曲はアメリカ合衆国出身の女性ロックシンガーで1960年代後半に活躍したジャニス・ジョプリンの曲で邦題「ベンツが欲しい」といJanisうものです。ジャニスはこの曲をアカペラで歌い録音されましたが、その3日後に27歳の若さで世を去ってしまいました。死因は麻薬中毒でした。優れた歌唱力と個性的な歌声でカリスマ的な人気がありましたが突然の死を惜しまれました。このアカペラで歌われた録音に後ほど、バックの演奏を加えたリミックス版がリリースされましたが、MonaLisa TwinsでのカバーではLisaが最初はアカペラ風の歌い出しで始まり、途中からアップテンポの演奏へとオーディエンスと一緒に乗って行きます。

Mercedes Benz - MonaLisa Twins (Janis Joplin Cover) live!

 

 

 1950年~1960年代にロックンロールをメジャーにした立役者であるエルビス・プレスリーで有名になった曲です。実はロックンロール(ロック・アンド・ロール)と呼ばれる以前に「ロカビリー」という音楽スタイルが1950年代初期に流行し、エルビス・プレスリーもロMAMAカビリーブームの牽引役だったのです。ロカビリーとは黒人音楽であるブルースと白人音楽のヒルビリーが融合して生まれたものでした。日本でも1950年代後半にロカビリーブームが起こり、平尾昌明、ミッキー・カーチスなどが熱狂的な盛り上がりを見せました。しかし、ビートルズの登場により、ロカビリーもロックンロールも過去のものとなり、「ロック」という新しい旗印に変わって行くのでした。原曲の"That's All Right"はブルース歌手アーサー・クルーダップが作った曲で、エルビス・プレスリーが1954年にレコーディングしたごく初期のものです。
 TwinsのライブではMonaとLisaがギターを弾きながら交互にリードボーカルを歌いますが、二人とも実に上手いですね。

That's All Right, Mama - MonaLisa Twins (Elvis Cover) live

 

 

 "Winter Wonderland"は、1934年にフェリックス・バーナード作曲、リチャード・B・スミス作詞によって書かれた、クリスマスソングです。クリスマスが大好きなMona & Lisaがキャバーンクラブでサンタの帽子を被り楽しそうに歌っています。

Winter Wonderland - MonaLisa Twins (Live at the Cavern Club)

 

 

 原曲の「ザ・ラスト・タイム」は1965年にリリースされたローリングストーンズのシングルヒット曲です。印象的な旋律で、リフレイlastンの歌詞が頭に残ります。MonaLisa TwinsのライブではMonaがリードボーカル、Lisaがリードギターとコーラスを担当。二人ともカッコイイです。

The Last Time - MonaLisa Twins (The Rolling Stones Cover)

 

 

 スティーヴ・ハーレイ&コックニー・レベル = Steve Harley & Cockney Rebelはイギリスのロックバンドで1970年代に活動していました。スティーヴ・ハーレイは同世代となるロキシーミュージックのリーダー、ブライアン・フェリーと並ぶダンディズムが際だつアーティストです。
 MonaLisa TwinsのカバーヴァージョンではMonaがリードボーカルを歌いますが、私はMonaのボーカルがとても好きです。TwinsとしてはLisaがリードを歌うことが多く、Monaは高音部のコーラスを担うことが多いのでMonaのリードはことさら魅力的だと思います。
 そしてSteve HarleyとMonaLisa Twinsとの関わりで特筆すべきは2015年にSteve Harley & Cockney RebelのコンサートツアーにMonaLisa Twinsがギター、ウクレレ、パーカッション、バッキングボーカルで参加したことでしょう。

The Best Years of Our Lives - MonaLisa Twins (Steve Harley & Cockney Rebel Cover)

 

 

 せっかくですのでSteve Harley & Cockney Rebelの全英シングルチャート第1位に輝いた曲も聴いて頂きたいと思います。"メイク・ミー・スマイル = Make Me Smile"です。

Steve Harley & Cockney Rebel - Make Me Smile 1975

 

 

 スティーヴ・ハーレイの関連でブライアン・フェリーの名前が出ましたので、ロキシーミュージックと共に紹介させて下さい。ブライアン・フェリー = Bryan Ferryは1945年にイングランド・ダラム州で生まれました。1970年代初頭にロキシーミュージック = Roxy Musicを結成し、芸術性の高いロックアルバムを発表していきました。75年にはロキシーは一度解散し、フェリー自身はソロアルバムの制作に携わりますが、78年にロキシーミュージックを再結成しました。"私のお気に入り《5》"で紹介させて頂いたブライアン・イーノ = Brian Enoがロキシーミュージックのデビューアルバムとセカンドアルバムにメンバーとして参加していますが、同じブライアンでもスペルが違います。その2人のブライアンが共演していたデビュー当時の1972年におけるイギリスBBCテレビでのライブ演奏のビデオがあります。映像も音声もひどいレベルのものですが、契約したレコード会社が度肝を抜かれたというロキシーミュージック初期の前衛的な音楽が聴ける貴重なビデオだと思います。ボーカル=ブライアン・フェリー、ギター=フィル・マンザネラ、オーボエ&サックス=アンディ・マッケイ、シンザサイザー=ブライアン・イーノというオリジナルメンバー4人がデビューアルバムからの曲である"レディトロン"と"グレイラグーン"をメドレーで演奏しています。

Roxy Music Live BBC TV 1972 - Ladytron, Grey Lagoons

 

 

 1982年にリリースされたロキシーミュージックとしての8枚目のアルバムである"アヴァロン = Avalon"からタイトル曲です。この頃のブライアン・フェリーはなにか悟りの境地に達したように見受けられました。『アヴァロン』とは、ケルト神話で、アーサー王が死後に赴いたとされる伝説の島の名前だそうです。このライブでのソプラノボイスでコーラスを歌う女性ボーカリストがとても素敵だと思います。

Roxy Music - Avalon (Live 1982)

 

 

 MonaLisa Twinsにもどり、BBCラジオでThe Scaffoldの"Do You Remember"を演奏したビデオです。(BBCはイギリスの公共放送で、日本で言えばNHKに該当するテレビ&ラジオの放送局です。BBC Radio Merseysideはリバプールが属する州のローカル局になります。)The Scaffoldは1964年sca~1977年に活動したイギリスのリバプール出身のコメディー、詩歌、音楽トリオでした。ミュージカルパフォーマーのMike McGear、詩人Roger McGough、漫画芸人のJohn Gormanで構成されていました。(Mike McGearは本名をPeter McCartneyといいPaul McCartneyの実の弟です。ビデオで右端に座っている白髪の男性がThe ScaffoldのオリジナルメンバーであるPeter Michael McCartney氏です。)原曲のビデオをご覧頂ければ分かるようにMike McGearの作曲能力は兄のPaul McCartneyに通じる所があると思います。MonaLisa Twinsの二人は歌詞のメモを見ながら歌っていますので、それほど頻繁に演奏する曲ではなく、今回の収録の為に選んだ曲だったのでしょう。

Do You Remember - MonaLisa Twins (The Scaffold Cover) on BBC Radio Merseyside with Billy Butler

 

 

 日本でもこの頃ではハロウィンというものがコマーシャル的にも若者文zon化的にも目立つようになってきましたが、今回はMonaLisa Twinsも"Happy Halloween!"としてショッキングでスリラー的なビジュアルと共に昔懐かしい曲をカヴァーしてくれました。The Zombiesは1960年代に活動したイギリスのロックバンドで、"Time Of The Season"は大ヒット曲でした。MonaLisa Twinsのカヴァーではとてもミステリアスな曲をPhotoshopによる画像加工工程と共に聞かせてくれます。PhotoshopとはAdobeシステムズ社が開発した2次元のコンピュータグラフィックスソフトウェアであり、私も仕事で長年使い続けているものです。写真の加工や補正、ピクセルグラフィックの作製には必須のアプリケーションです。同じアドビ社のIllustratorとのシームレスな作業性はとても優れています。このビデオのグラフィックを作った方はかなりのプロだと思います。
 ……と、上記の文章を掲載してから情況の変化がありましたので、いくつか変更と追加をすることになりました。最初にビデオが公開された時にはフォトショップの画像加工の過程の動画に乗せて「タイム・オブ・シーズン」のカバー曲が流されていたのですが、いつしかこの動画は削除されてしまったのでした。多分、ちょっとホラー過ぎる表現が問題だということで自粛したのかもしれません。それからそのPhotoshopの作画を行ったのはLisa本人だったことが解りました。Lisaは昔からPhotoshopの魔法使いと言われていたほどの使い手だったようです。The Zombiesの"Time Of The Season"カバー曲は"MonaLisa Twins play Beatles & more Vol. 3"に収録されていますが、この曲を勝手にアップロードする訳にはいきませんのでMonaLisa Twinsのホームページで公開されている「ロックンロールホールオブフェーム」に関する彼女たちのメッセージビデオへのリンクを問題の動画で作られた完成画像につけておきますのでご覧下さい。

Happy Halloween! // Time Of The Season - MonaLisa Twins (The Zombies Cover)
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 そしてThe Beatlesです。1964年にリリースされた4枚目のアルバsunム"Beatles for Sale"のA面5曲目に収録された"I'll Follow The Sun"です。例によってレノン・マッカートニー名義ですが、この曲はポール・マッカートニーが16歳の時に作ったものだそうです。MonaLisa Twinsのカヴァーでは黄色いギターのつま弾きから始まり、自宅のような部屋で録音しているような感じですね。パパ・ルディがベースを弾いていたり、Monaが以前から練習していたフルートでのフレーズもあります。吹いたあとの照れ笑いがかわいいです。とても良い感じでこのところ何度も聴いています。なおこの曲は2018年10月にリリースされた"MonaLisa Twins play Beatles & more Vol. 2"のトップに収録されています。

I'll Follow The Sun - MonaLisa Twins (The Beatles Cover)

 

My Favorite 8 へ続きます。

 

 

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